動画やもろもろのファイルは、Ubuntu Serverのマシンにつないだraidz1の5台のHDDに入れています。今まで使っていたThinkCentreのRyzenマシンは、性能的には問題ないのですがネットワークカードの増設は難しいです。たまたまフリマアプリで探していたら、リムーバブルケースが4つ内蔵されたかなり小さいマシンが売りに出されていました。CPUは数世代前のXeonの低電力版ですがPCI-Eのカードが1つつなげられるのが気に入りました。もともと、ファイルサーバーで動かすサービスはsambaとminidlnaぐらいでしたので、ネットワークカードを10GBASE-Tに出来たら少しは何かがよくなるのではないかと思い購入しました。
届く間に、搭載されているマザーボードの仕様を確認しましたが、SATAが2みたいなのとポートが4つなのでそのままでは移行できないと思いました。幸い、mini PCI-Eのスロットがあるらしいので、mini PCI-EからPCI-Eに変換するボードとPCI-Eのx1な6ポートSATA3カードなど買いました。
本体と他の物も届き、試行錯誤して組み立てて本日なんとかシステムの入っているSSDと5台のHDDをSATAで接続できるようになりsambaなども動いたので、以前のファイルサーバーとどう違うのか少しだけテストしてみました。
クライアントは、M1 MacBook AirにThunderbolt3接続の10GBASE-Tアダプタを接続したものを使用しています。今回の計測は、実際に使っている環境上での確認としたかったので、ファイルサーバーの置いている納戸とクライアントを動かしている部屋とは各部屋に置いているスイッチを10GBASE-SRの光ファイバで接続しています。10GBASE-T接続する場合は、スイッチのSFP+ポートに10GBASE-Tトランシーバを装着してそこにマシンをつないでいます。GbE接続の場合は、スイッチのGbEポートに接続しています。
さて、まず以前のGbEなファイルサーバーからです。「Blackmagic Disk Speed Test」でsambaで共有したraidz1のディスクにアクセスしてみます。
ほぼ、GbEの限界ぎりぎり出ている感じです。まあ、このくらい出ていれば、BD画質の動画データの再生なんかは楽々スムーズなんですけどね。
さて、10G化したファイルサーバーの場合です。まずは、iperf3でLANの速度を測ってみます。
9.4Gbps出ています。優秀ですね。では、同じ条件でraidz1のディスクにアクセスしてみます。
数値は確実に向上しています。writeは2倍というところでしょうか。readは9倍くらいになっていますね。zfsとかもろもろの仕組みに詳しくないのでこの違いがどういう理由なのか説明しづらいですが、10G化したなりの数値が出ているのではと思います。
なお、jumbo frameとかはまったくいじっていませんのでもっと良い数値が出る可能性もあります。やっていることは道楽ですが、ちょっと前に比べたら10GなLANを組むのも現実的な話になりましたね。